基幹産業は農業の福岡県みやま市、人口4万人で年間約500人づつ減少している、単純計算、自分が生まれた故里が100年後、だれも住んでいない可能性が高いと知らされた時、私はどうにかしたいと真っ先に思った。農業の営みがこの町で続けていければ、家も人も子供も笑顔絶えない故郷は残っていく、残したい。
私は、都会の公務員を辞め、地元の生産者達と共に土づくりをし、肥料設計、田植の方法など実験と分析を毎年おこなって、日本一に輝いた生産者達が育てた大切なお米を全世界の皆さんに知って食べて頂き、笑顔になって貰う活動をしています。
生産者達は、60歳で若手と言われてます。後5年10年すると担い手問題に直面し、リタイアする生産者が安心して田んぼを任せてもらえるような体制を作り、地元みやま市の農業を少しでも背負って、生産販売をし農業の営みを継続して、この町を残していき、この町で生産された美味しいお米を食べた方々が笑顔になる営みを作る事が使命です。
米佅から玄米にすることを佅摺りと言います。私の美味しさの技は、生産者のお米に合わせて伱間1mm前後の微調整で決まります。
玄米の周りに佅が覆っている米佅から玄米にするために、2つの高速回転しているゴムロールの間の約1mmの伱間を通った勢いで米佅の佅をプリっとむかれて玄米になります。玄米の表面のことを業界では「肌」と言い、肌に傷がつくことを「肌ずれ」と言います。人の肌って敏感ですよね。それと同じように玄米の表面も敏感で肌ずれしてしますと、鮮度の劣化が始まりお米の美味しさがどんどん落ちていきます。そのために、細心の注意で、自分の目で見て約1mm伱間微調整をして、また、玄米を直接見て「肌ずれ」がしてないか何度も何度も確認しながら、石抜き、玄米粒の大きさ選別をへて仕上げた玄米を丁寧に袋詰めしていきます。
玄米から白米にすることを精米と言います。私の美味しさの技は、生産者、季節に合わせ、最後は手の感触で判断します。精米は圧力を掛け玄米と玄米を擦り合わせて表面の糠を取り除いて白米になります。精米の強さ加減を間違うとどんなに美味しいお米も不味くなっちゃうくらい最後の重要な工程です。